リアゲートカーボンアウターパネル2


25アルトのリアゲートにも製作したカーボンパネルを23アルト用にも作ります。

作業的には全く同じです。

リアゲートに離型ワックス処理を3回位行い、PVAを塗って乾かしてからカーボンクロスを積層していきます。

25アルトは4プライで作りましたが、もう少し薄くても良さそうなので、今度は3プライにします。


使用する樹脂はエポキシ樹脂。

1層毎にスキージーでしっかり樹脂を押し込んでエアを抜いておきます。



3層目を貼り終えたところで短毛のローラーを使って均しておきます。


かなり樹脂を搾っているので表面はカーボンクロスの繊維目がはっきり浮き出ています。


完全硬化を待ち(丸一日位)、表面のワックス層(?)を水研ぎして落としながら足付けします。

この段階では繊維目を平らにする事は出来ないのでカーボンクロスまで削らないように、この後に塗る樹脂の足付けにとどめておきます。

ペーパーは耐水#240を使用。


全体に艶が無くなるまでペーパーをかけたらアセトンで脱脂してから樹脂を塗ります。

塗り込みにはスポンジ刷毛が具合が良いです。


硬化待ち。


再度#240でサンディング。

中々1回の樹脂塗りでは繊維目は消せないのでここでもカーボンクロスまで研ぎ出さないように注意。


2度目の樹脂塗り。

1回目より大分平らになってきました。


2回目のサンディング。

ほんの少し繊維目が残っていますがこの位かな?

完全を求めるならもう一度同じ工程を繰り返します。


出来あがったカーボンパネルはクリヤー塗装をし、リアゲートからアウターパネルを切り取ります。

切り取ったパネルの重量は 2190g。

作ったカーボンパネルは 720gでした。

アウターパネル単体で 1470g、約1.5kg軽量化に成功。


接着に備えてカーボンパネル、リアゲート共に接着予定の部分を荒目のペーパーで削って足付けしておきます。


今回も自動車ガラス用接着剤(ウインドーシールドアドヘシブ)で接着するので、プライマーを塗ります。

リアゲートにはボディ用、カーボンパネルにはガラス用のプライマーをそれぞれ塗ります。


合わせ目に接着剤を塗り、パネル同士を合わせます。

硬化するまで全周クランプで押さえておきます。


しっかり接着できたのを確認し、リアゲートを車体に取り付け、ポリカーボネートウインドーを取り付けて

カーボンリアゲートアウターパネル完成!