前後共ブレーキローター&キャリパーを変更している上、純正のプロポーショニングバルブも撤去しているので、タイヤサイズや銘柄によってブレーキバランスが悪くて乗り難い場合がしばしばあるので、 ←ブレーキバランサーを導入する事に。 正確には「調整式プロポーショニングバルブ」 リヤのブレーキ配管の途中に装着してリヤブレーキにかかる液圧を増減してブレーキの効き具合を変化させるものです。 たまたま安売りしていたTILTON社製のレバータイプを購入。 |
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装着場所は走行中邪魔にならず、すぐに操作できる場所でなくてはならないので相当に悩みましたが最終的にこの位置。 オーディオスペース脇のダッシュボード本体に穴をあけて装着します。 ←仮組みしたところですが実際かなり狭いです・・・ ダッシュボード裏側のウレタンも少し削ってなんとか押し込んだ状態。 |
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その狭いスペースの中でバランサー固定用のステーを作り、なんとか押し込んで固定。 場所的には最高でしたが、この後の配管作業を考えるとちょっとげんなり・・・。 |
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多くの場合、配管にはステンレスメッシュのホースを使用するようですが、ソレ用のホースもフィッティングもけっこういい値段がするので汎用のブレーキパイプを使って製作しました。 右下の緑丸部分がマスターシリンダーの純正プロポーショニングバルブが収まっていた場所。(中身は撤去してあり空洞) ここからパイプをグニグニ曲げて赤丸の位置から室内→バランサーへ。 室内のバランサーから赤丸部を経て青丸のリヤブレーキパイプ接続ブロックへ。 赤丸の穴は室内側からドリルで空けてあり、ゴムのグロメットを付けてあります。 パイプは振動を逃がす為に緩やかなS字状にします。 ノーマルのリヤブレーキ配管は緑丸から青丸にパイプが繋がっています。 |
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室内から見た配管。 クラッチペダルブラケットとヒーターユニットの間を職人技による絶妙な手曲げ(?)でクリア。 |
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ヒーターコントロール用のモーター類や配線の間をくぐり抜け、更には足元用の温風吹出し口さえも回避して通してあります。 1本モノのパイプをこの狭い空間で曲げながら運んでくるのにはかなり難儀しました。 |
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ブレーキパイプの製作にはこのような道具が必要です。 「フレアリングツール」 ブレーキパイプの先端をフレアー加工するために使います。 特殊工具にしてはリーズナブルな価格で、多くは2500円〜5000円程度で購入できるようです。 購入したのは2300円の特価品。 ブレーキパイプベンダーがオマケで付いてきました。 |
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まぁ、しかし安い工具は精度もそれなりなようで・・・。 短く切ったパイプで何度かテストしましたが、 ピシっとした綺麗なフレアーにはなりませんでした。 |
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汎用のブレーキパイプ。 7.6mで7000円前後。 太さは3/16(4.8mm)のもの。 「キノクニ」さんとかで手に入ります。 |
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ブレーキのエア抜き、オイル漏れテストを完了して完成。 レバー根元のダッシュボードの隙間にもゴムのグロメットを挟んで目隠ししているのでスッキリした外観です。 |
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実際に走行して変化具合をチェックしてみたところ、 ・レバーを一段変化させると確実に前後の効きのバランスが変化する。 ・プロポーショニングバルブなので、フルブレーキングに近い状態じゃないと変わらないと思っていたが、比較的軽い踏力時にも変化している。 ・自分の車の場合、結局リヤの効きが一番強くなるところかその前の2段しか使えない。 ・効き具合だけじゃなく、ペダルタッチがかなり変化する。 前寄りに調整するとペダルの遊びが減り、踏み込みが固くなってブレーキそのものの効きが悪い感じ。 リヤ寄りにすると遊びが増え、軽く踏めて食いつきが良くなる感じ。 |
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